たい焼きの養殖モノと天然モノ
今朝、たい焼きを食べたので雑学をひとつ、
たい焼きにも、養殖と天然モノがあるのをご存知でしょうか?
たぶん、江戸っ子のちょいとした「粋ネタ」で生れた話だと思います、
たい焼きの歴史は今年で100年、
創業100年を迎える東京麻布十番の「浪花家総本店」が元祖といわれています。
当時の焼き方の通り、いまでもお店では「1匹ずつの型」に入れられて焼かれているのだとか。
創業者が「庶民の口にも、縁起物のタイを!」という思いで考案したというたい焼きも、
時代を経て一度に何個も焼かれ量産されるようになりました、
この1匹ずつ焼く、一本焼きと言われるものを「天然モノ」と呼ぶのです、
複数枚が一度に量産されるものを「養殖モノ」と呼ぶのですね、
まあしかし、そうした呼び方をするのも、
よほどのたい焼きファンなのでしょう、
面白いのは、この一本焼きの鋳型、鉄板は一枚一枚手作りで形が違うのだそうで、
たい焼き釣りの名人は、こうした型の違いを見分けては、
これは「浪花家総本店のたい焼きだ」
これは人形町の「柳屋だろう」
これは四谷の「わかばのたい焼きだ、しっぽのキレが違う」・・などなど、
味とともに、そんな雑学を楽しむのだろうと思います。
一本焼きは、だんだん職人さんが少なくなってきているそうですね、
手間もかかるでしょうし、たい焼きの鉄板を作る職人さんも少ないそうです
たい焼きの天然モノは、実はレッドデータブックの絶滅危惧種かもしれません、
ちょうど今、山口市のギャラリー「
アテリエ・セレーノ」で
写真家宮嶋康彦さんの写真展
「たい焼き誕生100年祭、たい焼きの魚拓展」が開催されているようです
ヴォーチェの帰りに寄るには、ちょっとばかり遠いですね、山口県、
しかし、たい焼きファンて、結構いらっしゃるものなんですね
(し)
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